春は環境の変化が多いので、うつ病や五月病が発症しやすいです。私の周りにもうつ病の人が多くいて私自身もうつの診断チェックが当て嵌まる時がありました。経験から症状や診断、抗うつ剤や精神安定剤を服用した人の経過や治し方。治った人と治らない人の違いなどを書きます。
うつ病の原因と症状
うつ病は脳内の神経伝達物質セロトニンが不足して起こるとされています。
「鬱は甘えだ」と言う人がいますが、甘えとか考え方とか精神力以前に、
ある時から
身体や気持ちが勝手におかしくなるのでコントロールできるものではない。
むしろ、
自分に甘いタイプより、忍耐強く耐え抜いた結果なる人が多い。
却って
「甘えだ」と言う人は
自己中、偉そう、理屈っぽく自慢話が多く、ストレスを与える側のタイプが多い。
うつ症状は誰にでもあり、
自分には無いと思っている人だって、傍から見ると愚痴っぽくて鬱々しててヤバイ人もけっこう多く居ます。
結局、
うつは鬱病の治療を始めた人が、鬱らしくなってしまうというのが私の実感なのです。
主な症状は
●眠いし疲れていても眠れない。
●寝ても寝ても眠く眠りすぎる。
●やる気が出なくなり無気力になる。
●気分が落ち込み悲観的な考え方になる。
●存在価値が無いと感じる
●注意力が散漫になり、集中力も無くなる。
●死に付いて考えたり計画する。
というのが一般的ですが
友人や知り合いの症状と思いつく原因と経過は
■Aさん
・症状
何の症状もないまま突然、視界に入るものが目の前に迫って来て見えて遠近感が無くなり、歩けなくなった。
その後いろんな不調が出てきて、鬱と診断されたそうです。
・思いつく原因は、
長年付き合っていた恋人の裏切り、職場の納得いかない対応が募っていたそうです。
・経過
精神科で精神安定剤、抗うつ剤の投与が増え副作用で悪化。
怒りっぽくなり喧嘩が増え、傷害事件も起こし、記憶が無くなる時が多くなり友人も減った。
投薬治療が不安になり
薬を減らすが、強い不安感や存在価値を感じなくなるようになり薬が減らせず、薬を減らすとお酒が増えて記憶がなくなり悪循環を繰り返し、薬を変えながら7年経っても改善しないまま。
■Bさん
・症状
めまいや立ちくらみが酷くなり、そのうち寝ていても天井が回り始めるようになった。
・思い当たる原因は
産後からイライラと落ち込みが激しくなったのでホルモンバランスのようです。
・経過
精神科で精神安定剤、抗うつ剤の投与で薬も増え副作用で悪化。
薬が効いている時は穏やかな気分で楽だけれど、切れると異常にイライラして家族や友人に食って掛かるようになった。
うつだけでなく躁鬱になり、普段は顔色が悪いのに、躁状態の時は顔色がピンクになり笑顔が増えて楽しそう。
でも、また青い顔で無口になり、恨み言や被害妄想の話をするので周りに怖がられた。
薬を減らすと不安感やイライラ、被害妄想、躁鬱が強くなり20年経っても改善しないまま孤立。
■Cさん
・症状
疲れて眠いのに、ある日突然全く眠れなくなった。
・原因は
疲れて眠いのを我慢して内職を根を詰めてしていた。
・経過
精神科で精神安定剤、抗うつ剤の投与が増えていき副作用で悪化。
幻覚、幻聴、被害妄想が強くなり家族でも手に負えなくなった。
精神科に相談しても薬を変えるだけだったが、
関節の手術入院で
整形外科と内科の医師が異常に気付いて、長期入院させ薬を離脱できた為かなりまともになったのですが、
認知症状と似た症状(食べていない、聞いていない、覚えていない、虐められたなど被害妄想的なもの)が残っています。
■Dさん
・症状
だんだんやる気がなくなり、とうとう出社できなくなった。
・原因
奥さんに食費をケチられて痩せて青い顔になっていった。
周りから見ても栄養不足な人に見えていた。
・経過
うつ病と診断されたが、投薬を受けず休職と栄養補給で1ヶ月で改善した。
■Eさん
・症状
首のこりや不調が続いているうちに考えが暗くなり無気力になった。
・原因
パソコン業務が増え首が辛かった。
・経過
首のヘルニアの手術を受けたが、気分がおかしいままなので精神科でうつ病と診断された。
投薬の副作用で、記憶が無くなり、薬が切れると酷く自分の無価値観が湧いてきて薬が多くなった。
記憶が無くなるのが恐ろしくて離脱を試みて半年で成功し、無価値観に襲われるが投薬中よりは増しなので気を紛らわせる程度で済んでいる。
■私の場合
・症状
身体が鉛のように重く動かなくなり悲観的な考えになっていきました。
・原因
病気でのホルモン治療で一気にホルモンバランスを崩した。
それ以前に、大切な人の死、納得いかない結婚、離婚と心因性なものは多々ありましたが、ホルモンバランスが整っている時には耐えられた。
・経過
投薬治療を受けた人が副作用で悪化し、投薬からも抜けられない苦しみを見て来たので、ホルモン治療を止めて改善。
うつ病の診断基準
●うつ病の診断は
世界保健機関(WHO)の国際疾病分類 ”ICD-10”と米国精神医学会の”DSM-IV”が主に使われていて、その項目に当て嵌まる症状が1日中あり、2週間以上続いているなどで診断されます。
細部は下記、医薬品部門のサイトにのっているのでチェックしてみてくださいね。
http://www.mental-navi.net/utsu/shindan/index.html
●血液検査
うつ状態が重い人は、血液中のリン酸エタノールアミン(PEA)という物質が少なくなっていて、改善してくるとPEAが正常値に回復します。
抗うつ剤や精神安定剤を服用した人
上記の経過にも書いたように投薬治療を受けている人の症状は悪化しています。
抗うつ剤や安定剤の副作用には飲まない方がマシな副作用が多いです。そして、離脱にはもっと苦しみを伴い正常な状態から離れてしまいます。
●抗うつ剤の副作用
便秘、口が渇く、攻撃的になる、イライラする、躁鬱状態になる。
中止すると
耳鳴り、ビリビリした痺れ、落ち着きがなくなる、眩しいなど
●副作用が少ないと言われている抗うつ剤SSRIでは、
興奮状態や異常行動があり、重大事件を起こした犯人はSSRIを服用していた例が多く、
離脱にはSSRI中断症候群と呼ばれるほど不快で苦しみを伴う。
●精神安定剤の副作用
眠気、けん怠感、脱力感、ふらつきなど
中止したり効果が薄れると
息が苦しい、頭痛、頭重、イライラ、強い不安、不眠、震え、痙攣、混乱、幻覚、興奮、もうろう状態、錯乱など
治し方
1、整体で首、肩こりのチェックと改善
うつ病になる人は首が悪かったり、肩凝りが酷く脳への血流の悪い人に多いです。
2、栄養の偏りを治し、サプリで補給する。
特にうつ病に関係する脳の伝達物質セロトニンとノルアドレナリンの材料となるアミノ酸を摂取する。
血流を良くするビタミンEや、荏胡麻油なども摂取する。
3、原因を知る。
人は栄養が摂れていて快眠の場合は辛い事や嫌な事に耐えられます。
でも、
我慢しがたい何かがある時に、栄養不足や睡眠不足が重なると突然症状としてでてきてしまいます。
なので、どうして自分は気分が沈むのか?など思い起こしてみて思い当たる事を改善すれば、かなり良くなります。
4、薬物療法をしない
鬱と診断されても、抗うつ剤や安定剤は拒否する。
病院は治療方針を良く理解してから掛かる。
治る人治らない人の違い
抗うつ剤、精神安定剤に依存した人で治った人は私の周りにはいない。
明らかに欝状態よりも悪化しているのに、忠告しても薬を飲めば楽な時があるからという。
最初よりもっと症状が多く悪くなっているのに短時間の楽の為にやめない。
治った人は
うつの症状が出ても、治療や薬について良く調べていて薬を飲んでいない。
同じ症状でも最初から、更年期かな?と思う人もいて
内科や婦人科に掛かった人はホルモン治療や漢方薬の処方で悪化しないで治っている。
また、そういう人は生活習慣の改善や栄養面の改善にも心がけている。
うつに限らず、不調にはビタミン、アミノ酸、ミネラル不足も大いに関係するので補給してみるのも良いです。
眠れない場合は、眠くなる音楽を聴いたり 花粉症なら、わざと眠くなりやすい薬を選んだり
起きている時のうつ症状には抗うつ作用の認められているハーブ、セントジョーンズワートのサプリを飲んでみるなどして
最初のうつ状態より酷くなることだけは避けてほしいと思っています。