モンスタードリンクやレッドブルなどのエナジードリンクは海外での死亡報告は以前からありましたが日本でも2015年に死亡事故が起きていました。
2011年にアメリカでモンスターエナジー2本、カフェイン量はコーヒー5~6杯分に相当する約480mgを摂取した14歳の少女が不整脈で亡くなったほか十数件の死亡報告がされています。
日本で2015年に亡くなったのは20代の男性で持病は無く、死亡時の血中には少量のアルコールと高濃度のカフェインが残っており、エナジードリンクを日常的に摂取していて1年前から吐いて寝込んでいた様です。
厚生労働省でも日常的にカフェインを摂取したことによる死亡は、過去10年間報告例がないということですが、国内でももっと死亡例があるはずだとみている専門家もいます。
カフェインの致死量
カフェインの致死量は、体重や体調にも依りますが3グラムとされていて、缶コーヒーにも200mg含まれているものもあり、その場合は15本が致死量になります。
危険なのはエナジードリンクだけではなく、お茶、コーラ、薬や栄養ドリンクなどにもカフェインは含まれていますから過剰摂取にならないように、この手のドリンクが好きな人は管理が必要です。
過剰摂取の症状
興奮、不安、不眠症、下痢、吐き気、めまい、心拍数の増加、肝機能が低下している人は高血圧リスクが高くなり、妊婦は胎児の発育阻害の可能性が指摘されています。
国立精神・神経医療研究センター 松本俊彦薬物依存研究部長によりますと、
「心臓が弱かったり、腎臓の病気を抱えている人は必ず不整脈が出る。そのまま死んでしまうこともある。寝不足、過労、疲労がたまっている状態で飲むと、起きてもおかしくない」そうです。
過労も原因
そもそも、エナジードリンクや眠眠打破などといった眠け覚ましを飲まなくてはならない状態は過労状態や睡眠不足でもあるはず。
私も睡眠不足のまま眠気覚ましを飲むと息苦しくなったり胸が苦しい事があって怖いと感じたことがあります。
よくゲームのプログラマーやゲームのやりすぎの人がパタッと亡くなるケースがありますが、子供の同級生も寝る間を惜しんでゲームに明け暮れて16歳で亡くなりました。
カフェイン摂取量を計算して安全量にいても、カフェインを摂取していなくても過労状態と睡眠不足が重なると危険なのは確かです。
眠気を覚ますよりも体を休めることが一番です。