バス事故が相次いでいます。事故の件数が大幅に増えたわけでは無いけれど重大事故が増えてきているので身を守る為にすることや方法を書きます。
重大事故の背景には、運転手の不足により運転手が高齢化していることや、過酷な勤務体制、ずさんな運行管理がある。
2016年1月のバス事故
■1月7日 午後3時45分ごろ、東京都小金井
http://www.bus-navi.com/news/1011.pdf
回送中の路線バスが歩道に乗り上げ信号機をなぎ倒し数百メートル走行後、アパートに突っ込んで停車した。49歳の男性運転手は目を見開き上を見ていた。
■1月15日 午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の碓氷峠 15人死亡
http://www.asahi.com/articles/ASJ1N5303J1NUTIL02P.html
下りに入ったあたりからスキーツアーバスが暴走し左コーナーで道路下に転落、57歳運転手と運転していた65歳の運転手と若い学生13人が死亡
監視カメラの映像では時速85キロ~100キロでていて、ブレーキランプは点灯し続けていてハンドル操作をしているため居眠りや体調急変ではない模様。
■1月19日午後7時半ごろ、仙台市若林区の市道 運転手1人けが
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2686303.html
路線バスが反対車線にはみ出し、道路標識に衝突し田んぼに突っ込む。37歳の男性運転手が胸などを打つけが、「朝起きた時から眠気を感じていて事故直前に眠くなり、ぼーっとしてしまった」と話している。
■1月19日午後2時35分ころ、あわら市下番の県道 4人軽傷
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160119-00050100-yom-soci
福井県あわら市で高速乗合いバス田んぼに転落横転、38歳の男性運転手は「強風にあおられた」と話している。
■1月20日 午後7時ごろ、東京都大田区環状8号線 24人負傷
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160120-OYT1T50089.html
観光バスが中央分離帯に衝突 58歳男性運転手は「ぼーっとした」と話している。
乗客によると「運転手は休憩時間中にハンドルに突っ伏しているなど、疲れた様子だった」と話している。
■1月20日午後8時ごろ、愛媛県今治市の国道317号 けが人なし
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160121/5214831.html
観光バスがカーブを曲がりきれずガードレールに衝突後、道路脇の斜面で斜めになって停車した。50代の男性運転手は「スケジュールに遅れが出て少し急いでいた」と話している。
バスの安全な座席
こう相次いで事故が起こるとバスに乗りたくないが、どうしても乗る場合は安全な場所はあるのか?
乗用車でも運転手の後ろが一番安全だとされていますが、バスも同じく運転手側の後方が安全に思えるので調べてみると前方左側に犠牲者が多いのは確かなようです。
■過去20年 バス重大事故死亡者の38%は「前方左側」の乗客
http://www.news-postseven.com/archives/20120514_107920.html
2012年4月29日に関越移動車道で起きた防音壁激突事故の犠牲者も左側の座席に集中し、
長野県軽井沢町で起きたスキーツアーバスの転落事故でも右に転落したにもかかわらず左側の座席に死者が多かった。
きちんとしたバス会社を選ぶ
事故の陰にはずさんな管理体制が隠れています。なのでできるだけ安全なツアーを選ぶには
1.ツアー会社で使うバス会社を聞いておく
2.バス会社の採用情報と口コミを見てみる
例えば、高速バス運転士やエアポートリムジンの運転士の採用条件に、
30才までに技術と経験を積み、高速運行は40才まで。など厳しい条件があるのが普通なのです。
のんびり走る路線バスですら、
2ヵ月ほどの技術指導と実地訓練があるのに数日の研修でワンマンデビューなんて会社もありますよ。
シフト表を出しているところもありますが
はっきりいってキツイものが多いです。6連勤1休 で2連休の時は待機とか;
★運転手に過酷な条件を与えている会社や高齢運転手現役のバスを使ったツアーを選んではダメです。
事故を起こしてから淘汰されるか、お客さんが厳しく選んで淘汰されるかは時間の問題ですし、自分の身を守るためにも情報は常に把握しておくべきです。
パイロットが操縦できる機種を限定されるように、バスだって車種によって操縦性が違います。
軽井沢のスキーバス事故の画像を見ると、ブレーキの壊れたトロッコのようです。ギアがニュートラルだったのは、事故の衝撃だとの声もありますが
高速ギアからのシフトダウンを受け付けない性質は昔からあっても、最近は絶対にできなかったり、シフトダウンしたつもりが戻されてしまったり性能が変わってきている。
大型トラックの経験があっても、重心の高くなる大型バスとは遠心力やロールの出方が違います。
そのような車種に関する知識も必要な中で入社1ヶ月の65歳、大型は苦手と申告してある人に夜間の峠道運転は無理ですね。
私も企業の大型の送迎バスの運転手を5年間していました。
私は30代でしたが、その時に採用された人たちの多くは、路線や観光バスの経験者で48~60歳なのに、体力、視力、判断力に衰えを感じて退職された方ばかりでした。
私は、路線も観光も不規則シフトなので、仕事以外にやることがある人は無理だと聞いていたので定刻の仕事を選びました。
人命を預かるのに、寝不足が当たり前のシフトなどはブラックです。
ブラック企業を支える人材になってはいけないと思うし、犠牲者を出さない為にもそのような会社はどんどん告発していくべきです。
自分の失業を恐れ、人の命が危険にさらされるなどあり得ないので、今すぐ運行を辞めてもらいたいと願います。