貸したお金が返って来ないと言う話はテレビでも身近でもあります。私の経験から裁判や返してもらった成功事例、返してもらう方法や対策について書きます。
お金を借りて返さない人のパターンと手法
私も、お金を貸したり出資したりしたあとに逃げられた経験があります。
最初は断っていても、
あまりにしつこく、何度も困っている話を聞かされると、貸さない私が酷い人?貸さない為に死なれたら嫌だな。みたいな錯覚に陥って貸しました。
これは、後に刑事さんに聞いたところ詐欺師の手法だそうですが
そういう人は、2度目の借金の申し入れをしてくる場合もありますね。
手法は
最初に借りたお金の一部、または全部を返してくるんです。
借りて逃げるような人ではないと信用させてから、2度目のお金を借りに来ます。
そして、これ以上お金が出ないとなると当然のごとく、連絡が取れなくなります。
後から、冷静に考えれば分るのですが、
友人や知り合いにお金を借りる人は、返済能力も無いと考えた方が良いので、貸したら返って来ない場合が多いです。
まともなら、自分のカードでキャッシングしたり、まずは身内から借りたり、自分でお金を作る能力があるはずですね。
それが無いから審査の要らないところ、逃げられるところ、から借りるんです。
★お金を貸すなら、まず対策すべきこと★
告訴も訴訟も相談も、経緯や証拠が必要です。
日時、場所、文言が重要になるので
言われた言葉を忠実にノートに書いておくと良いです。
そして、もしも貸すなら貸した証拠を残すために振り込みが良いです。
お金を返さない人の脳内は怖い
泣き落としの上手い人や、お金を借りて返さない人って脳の構造もちょっと違うんですよ。
返済を迫ると、
「困ってる人間に対してよくもそんな追い詰める態度を取れるな」とか
「返そうと思っているのにしつこいな」とか、立場が逆転するんです。
貸す前から、
”貸さないと酷い人になるように心理的に追い込む”ので逆転しているんですけどね。
だから、借金の返済を迫り殺されたなんて話がよくありますよね。ほんと恐ろしいです。
私がお金を返してもらった方法
私の場合、返してもらった1件は銀行振り込みで貸したので、送金の証拠がありました。
友人知人が皆で返済を迫ってくれたのですが、最終的には全員を着信拒否して逃げてしまい。
友人の1人が実家をなんとなく覚えているということで、他の友人と3人で実家を探しに行き、家から100キロほど離れた場所でしたが、やっと表札を見つけました。
ピンポンして、親御さんですか?と確認するとそうだったので
あらかじめ書いてきた、
お金を貸して返済を逃れるかのように、皆を着信拒否している状況などの経緯と、送金の証拠を見てもらいました。
親御さんも、お金を貸していたとのことで
他人様にまで迷惑を掛けていたとは申し訳ないと直ぐに理解して下さり、翌日振り込まれました。
そして、その件の10万円は無事に返って来たのですが
そいつが、返済を迫ってくれた友人に言ったことは
「旅行に行くお金があるんだから、困ってる人を助けるのは当たり前だ」と言ったそうです。
人としてどうなんでしょうかね。
育ち盛りの子供2人を掛け持ち仕事で必死に育てていたころのことですから、その考えをするには、脳に損傷があるとしか思えませんでした。
貸したお金を回収できたのは、この1件だけで
あとは、民事訴訟を提訴したものや刑事告訴したものもあります。
もちろん全部、請求が認められ、強制執行(差し押さえ)できましたが
裁判に勝っても、そういう人は差し押さえるものも無いので、結局取れずじまいです。
お金を返してもらう方法
1.本人に返金を要求する。
注意点:会って返金を迫る場合は殺される事もあるので二人以上で。
2.経緯を書いて証拠と共に提示して、親や兄弟に返済をお願いする。
注意点:下手に出ましょう。
貸して逃げられた立場ですが、親、兄弟には返済義務は無く、気分を害するとだめになる場合もあるので。
3.住所が分る場合は内容証明を送る
これでお金が返ってくれば良いですが、返って来ない場合でも、お金を貸し請求しても返して貰えない証拠となります。
■電子内容証明郵便サービス
http://enaiyo.post.japanpost.jp/mpt/
貸した日付け、金額、いつまでに、支払い方法(口座番号など)を記載する。
■郵便の場合
2枚以上になる場合は契印を忘れずに。
弁護士や司法書士へ依頼しなくても、内容証明 テンプレートや書き方などと検索すれば、下記リンクのようなサイトが出てきます。
http://www.1ch-law-saikenkaisyu.com/template/
4、法テラスへの相談
http://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/index.html#support
5、差し押さえ、強制執行の為の手段
■支払い督促
裁判所から督促状を出して貰う形になり、相手から2週間経っても異議申し立てが無い場合は
仮執行申し立て、強制執行の許可が出ますが予納金として請求金額に応じてお金が必要になります。
やり方は、相手の住所の管轄裁判所へ申し立てます。
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_minzi/minzi_04_02_13/
金銭支払い請求
http://www.courts.go.jp/saiban/syosiki_minzisosyou/syosiki_02_08/index.html
■少額訴訟
60万以下の金銭の支払い請求に限られます。
http://www.courts.go.jp/tokyo-s/saiban/l3/l4/Vcms4_00000353.html
■刑事告訴
警察署長に犯罪事実を申告して逮捕してもらう。
詐欺の立証が必要です。
義網文言(騙す、錯覚させる言葉など)と、初めから騙すつもりだった証拠、例えば、借金申し入れ時点に既に無職で貯金も無く返済能力も無いなど
刑事告訴しても、返金の強制力はありませんが、犯罪者になりたくない常識人なら返してくれるでしょう。
民事訴訟も、刑事告訴も、そんな手段でも
お金が無い所や、隠してしまったり、使ってしまった人からは取れないです。
なのでどうしても貸す場合は、1万円以内の上げたと思えるお金を貸すのが良いです。
最後に余談ですが
借金を踏み倒す人は、「10万円貸して。」と言ってくる人が多い。
あまりに不思議なので刑事に聞いたら、確かに多いそうです。
それは、
「返さなくても、裁判のほうがお金が掛かるから訴えないだろう」という金額だそうです。