同じ家族構成、同じような収入額でも住宅ローンの審査が通らない人が居ます。今回は娘婿が都市銀行の審査に落ちたのですが、考えられる理由は意外なものでした。
審査基準
一般に、大手都市銀行の審査基準は厳しく、地方銀行やネット銀行は甘いと言われていて、住宅ローンの審査基準は銀行ごとに多少は異なりますが
1、勤務先の安定性
2、勤続年数
3、扶養者数
4、保証人になっていないか
5、他種ローンの有無
6、借り入れ額の返済年額が年収の35%以内か
7、物件に担保価値があるか
8、団体信用保険へ加入できる健康状態
9、返済完了時の年齢が高齢すぎる
10、滞納履歴(クレジットや携帯料金)
という程度の、返済能力に関わる部分に欠けているとどこも貸し渋ります。
そして意外な審査基準として
★クレジットカードの保有数があります。
今回、娘婿が審査落ちした理由が何か分らず、
不動産業者の方の心当たりとして思い当たることを聞かれ、
カードを17枚保有していることが原因と判りました。
クレジットカードを申し込むと
キャッシュバックされたり、ポイントが還元されたりするため、とりあえず作って置いたもので
キャッシュバック条件で1度利用する以外は利用していないし、1回払いで支払いも終わっているのですが
カードの支払いが滞っていないほど、限度額が上がって行きキャッシング可能額(借り入れ可能額)が年々大きくなっていきます。
それにより、
この人は、大きな額のキャッシングをする可能性があると考えられてしまうそうです。
へぇ~そんなことあるんだ。と思って調べたのですが
ファイナンシャルプランナーのサイトにも同様の事例が載っていました。
http://www.fp-myhome.co.jp/case_loan/case02
審査が通らない理由が見当たらないのに、通らなかった人はクレジットカードの保有確認と解約をお勧めします^^
対策できるもの
★自営業の経費が原因だった場合
私が家を買った時に同じような年収の人が
購入額と家族構成で他のローン無しで審査が通らなかった人が居たのですが、
それは、
自営業で何かと経費に計上していたためで、翌年は経費を減らしただけで通りました。
節税は当たり前ですが、住宅ローンを借りる前は慎重に♪
★年齢が原因の場合
息子の同級生は親が45歳くらいで建て替えをしたときに、ローンが通らず親子ローンを組みました。
45歳で35年ローンでは完済時は80歳ですし、上物に担保価値は無いので、息子さんが返すということで借りられたそうです。
親子ローンといって
年齢制限でローンが組めない場合は20歳以上の後継者と親子リレー返済が可能です。
★年収が足りない場合
奥様のパート収入も合算され借り入れできます。
ただ、このパターンでローンを組んだ場合は、
出産や育児、保育園への入園が出来ない為に、収入が激減するのは目に見えているのですが簡単に通ってしまう時期がありました。
なのでその世代は、ローン破たんが増えています。
ローンを通す為に合算したとしても、生活の実態はご主人の収入で賄えなければかなりきついです。
出産で少なからずホルモンバランスや体調を崩し、夜泣きで寝不足、家事に仕事なんて女性の負担が大きすぎます。
生活がカツカツで、折角のマイホームで喧嘩が絶えず、仕事仕事で家は留守ばかりで真っ暗なんてお宅も多く見かけますから、きちんと出産、子育てを視野に入れた計画を立てると良いですね。
■申し込み条件として、
前年度の税込み年収が300万以上のところと400万以上など、申し込み時点で年収に差があるところもありますから、無理が無いはずなのに審査が通らない場合は
初期条件の甘いところを選ぶのも良いです。
住宅ローンの審査に7件目で通った例もあります。
ローンが払えなくなたっときは
銀行は貸し倒れが一番困りますから、
50年に引き延ばしたり、かなり親切な対応がありますから先ずは支払いがきつくなったら借入先に相談をすると良いです。
土地家屋は購入時よりも価値が上がる事はなくなり、
売りに出しても残債が清算できない場合や、売れても売却価格から仲介手数料の他に譲渡に関わる費用が掛かり、損失が大きい場合は毎月の返済額を減らして払い続けた方が良い場合もあります。
現在は
住宅金利も価格も底だと言われてから、もっと下がり続けてもう17年ほど経ち、まだまだ下がり続けています。
底だと言われた時期で借入額の1.8倍ほどの返済額でしたが、今は1.2倍くらいです。
少し前までは、賃貸よりもトク!なんて言われても
固定資産税や修繕費を考えるとやはり得では無かったですが、
持ち家を希望しているなら、今の金利なら買った方が本当に得ですね^^