猫が糖尿病と診断されると、療養食で済まないほど血糖値が高い場合はインスリン注射を打つことになります。そうなると治療費は月3~4万円掛かるところが多いですが、探せば1万円で済むところも有るし安く治療する方法も書きます。
猫は、興奮しても血糖値が上がるのですが2週間ほどの期間の平均血糖値を見れば、一時的な高血糖なのか、糖尿病なのかは直ぐに判ります。
血糖値をグルコース、平均値をフルクトサミンと言い2週間採血し続けなくても1度の血液検査で一緒に判るので、検査にはさほど日にちもお金も掛かりません。
治療方法
■食事療法
食事は血糖値が急激に上がりにくくするように考えられた療養食に切り替えます。
(療養食は糖尿病を治す餌ではありません。)
ヒルズw/d(尿路結石もある場合)かm/d、ロイヤルカナンの糖コントロールが主になりますが、動物病院にサンプルがきているはずなので貰って、食べる方を買うと良いです。
病院で買うと500gで1,700円、4㎏で7,500円だったのですが、通販だと4㎏5,500円ほどなので、通販で探して買ったほうが、今後の治療費もありますし節約できます。
■インスリン注射での治療
量を決める為に入院か日帰り入院を5日ほどします。
日帰り入院の場合は、朝いちばんで預けて採血をして
少量のインスリンから打ち始めて2時間ごとに採血し、血糖値の下がり方やピーク(一番下がる時間)や上がりはじめてからの血糖値の曲線を調べて適量を決めます。
猫はなかなかインスリンが効かず、効いたと思えば下がりすぎて、うちの猫さんは量が決まるまでに2週間かかりました。
やっと決まっても、効きが悪くなるとまた同じ事を繰り返して量を決めます。
うちの猫は3.5単位(インスリン注射器の目盛りを単位と呼びます)で効果が現れて、一旦250まで下がっては8時間後には450オーバーになってしまい
1単位づつ増やし、恐る恐る一時は8単位まで試してみてやっと効きだして、安定しだしたのは1年後でした。
猫の糖尿病についていろいろ調べていた時に、体重1kgに対して0.5単位と言われる獣医師が居ましたが、本当に効きだす量はそのくらいだなと思います。
■猫のインスリンの効果は
レベミル、ランタスは8~12時間、ヒューマリンは4~6時間と言われます。
低血糖を起こした時のために、効果が短いヒューマリンNが安全だと主治医に薦められましたが本当にその通りだと思います。
■低血糖を起こした場合
処方されているブドウ糖を歯茎に刷り込みますが、いきなり血糖値を上げる事が脳障害に繋がります。
なのでフードでゆっくり上げる方が安全です。
うちではブドウ糖入りのフード(カルカンパウチなど)を常備しています。
猫の糖尿病の治療費
動物病院の値段は驚くことに安い病院の10倍のところもありますから、電話で初診料と血液検査料や入院した場合の1日の入院費を聞いてから、ある程度は値段で選んで行くと安心です。
・入院費は
1日500円~5,000円と病院に依ってかなりの差があるので、高額な場合は日帰りにしてもらうと治療費を抑えられます。
・初診料は
1,000円 (5,000円のところもありました)
糖尿病の初日は、血液マルチ検査、超音波検査、注射と処置と日帰り入院で合計9,765円と破格と言ってはおかしいですが破格でした。
2日目からは再診料500円 採血、血糖値計測、インスリン注射の全てで2,000円~3,000円で済んでいます。
なので、糖尿病で診察を受けた初期費用は2万円ほどで済みました。
今の病院が破格なのですが、普通はこの値段の2~3倍です。
■量が決まると注射の打ち方を習い、インスリンをバイアル(瓶)ごとと注射器を買い自宅で注射します。
・インスリン4800円
・注射器1本50円です。
インスリンは30日で交換が望ましいですが、保存状態が良ければ2ヵ月半は使えます。
■全国の動物病院の
・インスリンの値段は4800円~7800円
・注射器の値段は1本 30円~ 100円
とかなり開きがありますが、うちが掛かっている病院はかなり安いほうでした。
■血糖値測定器
注射前に毎回、血糖値を測定するように指示する病院も有り測定器を貸し出す病院もあります。その場合は測定用に血液採取する針などの備品代が掛かります。
■インスリン注射器の本数
猫はインスリンが効き難く作用時間が少ないので1日2~3回注射するので1か月60~90本必要です。多い時は4回もあります。
■安定してしまえば
月に1度の
再診料500円、血液検査の血糖値500円、フルクトサミン500円
注射器4,500円の購入と、2か月に一度のインスリン4,800円(1か月分2,400円)の購入で済むので
費用は月8,400円くらいになりますが、インスリンを買う月の支払いは11,718円です。
これは、今通っている破格の料金の動物病院なので、普通はこの2~3倍です。
高額で金銭的にきつい場合でも、どうにか頑張って猫さんの治療は続けてほしいです。
■高額で大変な場合
糖尿病は、医者の腕よりもインスリンコントロールする飼い主に左右されるので、
インスリンや注射器を安く売ってくれる病院を探して、自分で採血して、血糖値を60~120に保つものひとつの方法です。
理想のコントロール方法はこちらです↓
また、動物病院に治療はしたいけど、費用が捻出できないことを話すと値引きしてくれるところもありますから
治療を諦めないであげてください。