猫の糖尿病は、インスリンが効かなかったり突然インスリンが出はじめて注射が必要無くなったり、インスリンの作用が判断できない時があります。そんな時の為にも尿検査紙を買っておくと猫の体調管理にも役立つので、使い方や判断の仕方などを書きます。
市販の尿検査紙は種類がありますが、病院で尿糖を見る時と同じ検査紙です。
うちではテルモの尿糖検査紙だけを使っていますが
尿路結石リスクを知るためにPH検査紙もあります。
尿路結石についてはこちらです↓
通販では買えませんが潜血が分るものもあるので
動物病院での検査費用が気になる場合は、これも買って家で検査すると
ペットの膀胱炎や尿に真に見えない血が混じるような病気の早期発見にもなります。
http://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/store/kc.html
使い方は
排尿の時に掛ければ良いのですが
動物へ使うときは、なかなか排尿と準備がかみ合わない時が多いです。
なので
やりやすい方法は
・猫トイレの中に小さなトレーを置いておいて尿を取るか
・システムトイレなら、採取の時だけシーツを半分捲って置いてトレーから採取する
・前に箱などを置いて猫がトイレにすっぽり入れないようにしてトイレの淵に掛かった尿を付ける。
など工夫して採取します。
うちの猫様は巨大にゃんこ様なので、通常でもはみ出してくれますから採取しやすいです。
※雑菌検査の場合は、この方法ではトイレの雑菌が含まれてしまうので向きません。
ウリエースの黄色い部分に染み込ませ、時計の秒針を見ます。
尿糖が出ている場合は
じわじわと色が変わり30秒後の色が正確な色になります。
30秒後に黄緑なので、インスリンが効いているのが分ります。
効きが悪い時は、速攻で深緑になります。
30秒以上経過すると自然と濃くなるので、30秒で見るのが重要です。
酷い尿糖の場合は、尿糖検査紙をしなくても
乾いた尿を見ると砂糖水が乾いたようにベタベタとしているので分りますが、
インスリン注射をして血糖値が下がっているにも関わらず、
深緑が続いている場合は、回数や単位を見直してみた方が良いです。
ソモギー効果(リバウンド)が大きくて、下がっても上がりすぎるなどかも知れません。
そういう時は、1回1回を下げ過ぎずもっと回数を増やして平均値を下げていくことが重要です。
インスリンの効果が良い時は検査紙も
黄緑色になったり、薄黄色になり、体調も明らかに良さそうになって起きて居る時間が増えます。
家で尿検査する利点
インスリン注射の前に毎回、血糖値の検査をしている場合は
突然インスリンが分泌され出しても
血糖値が目に見えているのでインスリン注射を打つことなく低血糖が防げますが、
通院で血糖値を測定している場合、ちょっと怖いなと思うことがあると思います。
そんな時や
インスリンの効果が出ているのかを知るために市販の尿検査紙を買って検査すると良いです。
尿糖の多さに依ってインスリンの効果がわかるので、劣化、量に関する対処も早めに出来ます。
PH検査は
PH値が大きければ尿路結石リスクも高いので、ブログに書きましたようにフードでPH値を下げて石になるのを防ぐことが出来ます。
潜血検査も買っておけば
腎臓、尿管、膀胱の病気の早期発見も出来ます。
動物を飼っていて、こまめな検診をしていなかったり
金銭的なことで動物病院になかなか行かない方もいらっしゃるのですが、
動物は我慢強いので、ぐったりしないと気付かないことが多いです。
ぐったりしてからでは、助かっても治るまでには時間もお金も掛かりますし
動物本人の苦しみが大きすぎて可哀想です;;
尿路結石リスクも糖尿病も腎臓も早期発見すればフードで解決できますし
検査紙は月に1回すれば良いので1本買うと半年~3年くらい持つので
是非、おすすめします。