インスリンコントロールで気を付けている事と血糖値測定のポイント

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猫の糖尿病でインスリンを打つ場合、決められた単位を毎回打つのではなく状況に合わせた打ち方をしています。その場合の気を付けるポイントや、知るべきポイントを理解してコントロールすると良いので、私がやっている方法を書きます。

動物も人間もインスリン注射で治療することになると、

血糖値がいくつなら何単位打ちましょう。とか

何単位を食前に打ちましょうとか、医師の指示に従いながら打っていきますが。

実際には

指示の通りではきついとか、改善してこないなど、思うように行かない場合が多いです。

血糖値は

体調・ストレス・インスリンの状態・血糖値の上がりやすい食事

などの要因でも常に変わっているし

健康体でも上下していて安定していないものなので、

外部からインスリン注射で正常な範囲に戻して行こうとするのはもっと難しいことです。

人間ならば調子を言葉で伝えたり、きついなと思えば自分で考えてコントロールすることも出来ますが

動物は、表情や行動を見て判断することがとても重要になります。

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見極めるポイント

単位を決めたときの血糖値曲線から、ピークの時間を把握していると思いますが、

打つときに

・上がりかけだった場合、

・安定していた場合、

・下がりかけだった場合では、同じ数値でも効き方は全く違ってきます。

なので注射後に

低血糖か、高血糖か、調子が良いのかを常に見極められるようにします。

☆見極め方

インスリンを打った後

●食欲がある時間を見て、インスリンを打って何時間後か把握する。

・これがピークになりつつある時間と推測できる。

・もっと欲しがる時は、血糖値が低い。

かなりバカ食いした時は次回のインスリン量を控目にしてみる。

●多飲多尿か

・お水入れに毎回同じ量(200mlなど)入れて、交換の時に余っているか

何ml足したのかなど飲量を把握する。

(エアコンやヒーターで乾燥するので乾燥しない場所で)

・シーツの重さや砂の濡れ方で尿量も多いのか少ないのか把握する。

多頭飼いの場合は、変わった音の鈴を付けて、飲んでる!と気が付いたら

どのくらい飲んでいるのかを見に行くなどする。

多飲ならば高血糖なので、次回は増やす。

●寝込んでいる時間を見る

・注射してから何時間後から何時間爆睡したなどを把握する。

昏睡に近い眠りなのか、だるいのか見極めるには

起こしてみて光があるのに瞳孔が黒くランランとしていたら低血糖気味。

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↑このときは、お腹空いた空いた~とバカ食いした時。

最初は瞳孔が開ききって真っ黒になっていたのが少し縮まりました。

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2時間くらいかけてちょこちょこと食べたら

血糖値も上がって来たようで、だるくなりました。

なので

次回のインスリンは減らします。

タイトレギュレーションプロトコルでは

低血糖気味でも食事を多く与えて血糖値を上げてしまう事は推奨していません。

なので、もっともっと食べたいと言っても

意識があるし驚くほどの低血糖ではないので

体重に沿った食事量以上は与えないようにすると良いです。

※膀胱炎などで具合が悪い猫ちゃんも瞳孔が開くそうなので

明るいのに開いていたら、

めめ真っ黒で可愛い~LOVE(⋈◍>◡<◍)。✧♡

のですが、尿検査と血液検査しておくことをお勧めします。

☆低血糖気味の場合は、

・昼間でも明るいところでも瞳孔が開いている。

・全く水を飲まない。

・おしっこもしない。

・食欲だけある。

・暗いところで昏睡に近い(呼んでも起こしても反応が鈍い)爆睡をする。

☆血糖値が高い時

・全く食べなくなる

・高い中の下がって来た時に食べますが、バカ食いするほどは食べないです。

・飲み水の量がすぐに増える

・おしっこも増える

なので、単位を増やして打ちます。

●体調が悪い時は

ベッドの下や押し入れ、クローゼットなどに入り出て来なくなります。

●体調が良い時は

人目に触れる場所でも伸びて寝ます。

体調が良い時↓

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呼んでもすぐに反応しますし

瞳孔も光(明るさ)に合っています。

このような、猫の様子で

1日3回のインスリンを1単位減らしてみたり、1単位増やしてみたりというコントロールをしています。

フルクトサミンのおおざっぱで簡単な見極めは

・毛艶が良ければコントロールも良いです。

・コントロールが悪いとバサバサしてフケが出はじめます。

血糖値測定のポイント

病院で測定する時間を変えてインスリンの効きを確かめる。

●使っているインスリンのピーク時に病院へ行く

●インスリンが完全に切れているときに病院へ行く

●打ってから行く

●知りたい時間(打って3時間後など)に行く

これを繰り返すと初期とは違った曲線がわかる。

また

爆食いした時は低血糖気味だろうけど、食べてどのくらい上げっているのか?とか

だるそうにしているけど

今は何血糖なの!?というときにも行ってみると良いです。

病院の血糖値測定で

低い数値が出ると、1回抜くことを勧める医師もいました。

最初の頃は、低血糖を起こすからその通りだ!と思ったのですが

1回抜くと、爆上げになり

また下げるのに2週間から1ヶ月掛かります。

糖尿病の症状が無くなり、尿糖も出て居ないのなら別ですが

フルクトサミンが高いのに抜いてはダメです。

インスリンの作用に変化(前回リバウンドを抑えられたが今回は爆上げ状態のところに打ったから下げきれないなど)はあっても作用時間は伸びないので

前回低いところに打ったから低いだけで

打たなければ、その後はソモギー効果が起きるのみです。

だから抜かない方が良いです。

不安なら、1時間待ってもう一度検査してもらうと良いです。

絶対に上がっています。

血糖値測定器を導入しない理由

●病院で計る数値と簡易測定器では±10%もの誤差があると言う説明がメーカーサイトにあること。

●実際に使っている人も大きな誤差があると言っていること。

●血液は少量といえども、在る程度の量がなければ計測できないので、1日3~4回も耳から絞り出すとなると

傷が治りにくい状態で耳に穴をあける事は避けたいと思った。

●うちの猫は人間と違って”食事前”と言う時間が無いので毎回の血糖値よりも

個体ごとの曲線を把握している方がコントロールには重要だと思う。

以上の考えから

測定器の導入をしていませんが

高血糖にあるのか、低血糖にあるのか

全く見分けが付かない状態で次を打つのが怖いと思う場合は導入した方が良いです。

私が、インスリンの量をコントロールする上で重要視している猫様の様子や、

病院へ行くタイミングで血糖値曲線を把握しているということをお伝えしたくて書きました。

参考になれば幸いです^^☆

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