猫が膀胱炎になった時の症状と、尿路結石で尿が詰まってしまった時の症状はとてもよく似ています。
猫の膀胱炎の症状
最初は
・尿の回数が増え、いつもよりも1回の量が減ります。
やがて、
・トイレに行っても出なくなり、排便の時のように、いきんだり踏ん張るようになります。
この症状の頃は、
・不快を訴えてよく鳴くようにもなります。
・毛並みがカサカサして毛艶が悪くなり、フケが出はじめます。
その後
・吐くようになり、食欲もなくなり元気もなくなって、横になっていても残尿感が気持ち悪くて、いきんでタラタラと尿が漏れ始めます。
最初の症状から3~5日ほどで重症化します。
・血尿が出はじめて、横になってもずっといきんで尿がポタポタと出っぱなしになり、便も出てしまいます。
上記の症状は尿路結石が尿管に詰まって、尿毒症になり尿管が石で傷付いて出血している時の症状とよく似ています。
病院へ行く前に
膀胱炎と判断する為には採尿が必要になります。
うちの猫さんは糖尿なので膀胱炎になりやすいのでウロキャッチャーという採尿キットをもらってありますが
無い場合でも、
清潔なコットンに尿を染み込ませて持っていくと良いです。
診察時に管で採尿する場合もありますが、採尿できたらまた来てください。となる場合もあり、治療が遅れてしまうので持っていくことをお勧めします。
病院での検査と治療
・尿の細菌染色検査
・エコーで膀胱の厚さや石や砂の有無を見ます。
■治療 膀胱炎とわかると
・脱水症状を防ぐためと、尿を作って雑菌排出を促す為に点滴をします。
・抗生剤の注射をします。
・吐いている場合は吐き気止めの注射をします。
・抗生剤と、止血剤、吐いている場合は吐き気止めが処方されます。
犬、猫用の抗生物質バイトリルについては、こちらに詳しく書いてあります。
file:///C:/Users/rirukochan/Downloads/koukin_50c.pdf
最近は動物用の薬もできていますが、それまでは全て人間用でした。
他の病院では人間用のメイアクトやクラリシッドなどセフィム系抗生剤を処方されていたので、うちでは常備してあり
病院が休みの時に悪化した場合は、25mgを飲ませています。
体重1kgに3mgを目安にすると良いようです。
膀胱炎の治療費
初回
・再診料 500円
・超音波検査 800円
・尿検査 1,200円
・点滴、抗生剤注射、吐き気止め注射 2,400円
・抗生剤7日分 1,560円
・吐き気止め4日分 400円
・止血剤4日分 400円
・糖尿の為、血糖値測定500円
税込み合計 8,380円
一週間後に、
血液、尿検査、膀胱エコー、抗生剤7日分で
税込み合計 7,192円
以上が膀胱炎が完治するまでに掛かる費用です。
この病院は、今まで掛かっていた病院の3分の1以下の料金なので、通常はこの2~3倍掛かります。
膀胱炎の原因
膀胱炎の原因は、雑菌が増えて膀胱に炎症が起こるのですが、
うちの猫の場合は
膀胱炎になる前は必ず、尿の回数が減って1回の量が大量になっています。
人間と同じで、おしっこを我慢することが雑菌を増やす原因になるので、膀胱にいっぱい溜めこんだあとになります。
尿を溜めこむことで、雑菌の繁殖を促進してしまうので、猫も人間も我慢したら良くないですね。
また、糖尿病だと、尿糖が雑菌の餌になり、再発しやすいのだそうです。
悪化してからでないと気が付きにくいですが、尿量をいつも見ていてあげれば気が付くのも早いです。