犬の糖尿病の原因は人と同じくインスリン依存型のⅠ型糖尿病が多いのですが、猫の糖尿病の原因は生活習慣により発症するⅡ型糖尿病が多いため治る場合があります。
猫の糖尿病は、薬の副作用に依るものなど一時的なものと、膵臓自体が悪くなり全くインスリンを出せなくなっているものがありますが
ステロイドなどの薬や他の病気が関係していない場合は膵臓のインスリンを出す部分であるランゲルハンス島を休ませることでインスリンの分泌が再開される場合があります。
アメリカの80%の猫のインスリン離脱させた治療
http://www.yourdiabeticcat.com/
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★フードはウェットのみでドライフードと食物繊維は避ける。
★高タンパク、低炭水化物(5%まで)を徹底する。
★血糖値を1日3~4回測定して少量を注射して、血糖値を60~120にコントロールして、とにかくリバウンドを抑える
使うインスリンはPZIというもので、日本ではもう入手できないですが豚と牛由来のインスリンに魚のタンパク質と塩化亜鉛を加えたもので穏やかな作用と長時間持続を可能にしたインスリンなので猫に一番適しています。
この代替えとして日本で研究している獣医さんの間ではノボリンNやヒューマリンNが有力になっています。
インスリン注射後のピーク(血糖値が一番下がるとき)の後にソモギー効果と言ってリバウンドが起こり血糖値が跳ね上がるのですが
リバウンド前にインスリン注射をして、血糖値を抑え続けることで血糖値が低い事が正常であると体が覚える。
という考えの治療法です。
日本の治療では低血糖で亡くなる事を恐れインスリン注射で血糖値を下げるのも控えめです。
糖尿病は、各臓器で必要なブドウ糖が血液中から取り込まれ無いために高血糖の時間が長いほど、体や臓器にダメージを与えています。
なので、できるだけ血糖値を下げている時間が長い方が良いのですが、日本では何度も打つような治療をしている獣医さんは少ないです。
私が探しても2件しかありませんでしたが遠くて通院できないので
担当医のインスリン注射は1日1回の指示でしたが、自己責任で2~3回にしたいと伝え回数を増やしました。
インスリン注射とウェットフードで治った事例
実際にインスリンを離脱したこの動画では90%の確率で離脱できると言う言葉がありとても励みになりました。
低炭水化物のウェットフードを与え、タイトレギュレーションプロトコルという上記のようなアグレッシヴな治療をしたそうです。
やはり、正常値に保とうとすることは、高血糖時の身体へのダメージを考えると、とても大切だと思います。
うちでも離脱はまだですが
高タンパク低炭水化物のウェットフードを与えてアグレッシヴなインスリン注射(インスリンはヒューマリンN)をして合併症の末期で寝たきりから踵を上げ歩けるようになりました。
低血糖を恐れると合併症リスクがあり合併症を恐れると低血糖リスクがありますが
処方されているインスリンの特性と、猫のインスリン曲線を理解しておけば
ご飯、お水と尿の量でも血糖値の状態が分かるようになってきます。
何しろ、離脱する日が来るかも知れないと希望を持っていることが一番です^^