うちの猫が糖尿病になってもうすぐ4年、助からないと言われた末期症状から、どうしても助けたくてやった事や治療をいくつかに分けて書いていこうと思います。
猫の糖尿病の初期症状は
多飲多尿と急激な体重が減少です。
多飲多尿の症状はとても顕著に表れます。
猫は余り水を飲まない動物なので、水を飲み切って直ぐに鳴かれても水が欲しいとは思わないですよね。けれど猫自身が一生懸命、飼い主に知らせるためにお風呂場やトイレなど水の有る所へ行くようになります。
最初は分からないので
フードが足りないのかなと思って色んな種類のフードを買い与えたりしますが
フードをちょこっと食べては水を一気に飲んでまだ足りないと鳴きます。
猫の飲み水の量は、体重1kgで60~70mlで1kg増すごとにプラス40mlほどですが、ウェットフードの場合はもっと少ないです。うちの猫は飲み水用のお皿に2杯ほどだったのが倍以上になりましたから多尿の症状は気が付きやすいです。
そして飲んだ分おしっこも増えます。
猫砂が沼になって固まらない程の量になったので、システムトイレに変えたくらい多尿の症状も出ます。システムトイレでもシートがやけに早くビショビショになるので多尿も気が付きやすいです。
おしっこがベタベタして猫特有の尿の臭いも薄くなり、甘ったるい臭いがします。
体重の減少は直ぐには分らない
3か月ほどの期間で急激に体重が減って、そのまま減り続けます。うちの猫は3か月で4キロ減りインスリンが上手く効くまでは7キロも減り続けました。
もともと身長もあって13キロもある大型の猫でダイエットの効果かと考え、特に気が付きにくい状況だったのですが、
平均的な2~3キロの猫ならば、普段から体重測定していない場合でも、撫でると頭も背中もごつごつしてきて骨を触れるようになり痩せて来たと判ります。
太っている猫ちゃんは筋肉が落ちて脂肪になり、たるんで来るので痩せたことに気が付きにくいです。
末期症状
糖尿病が進むと、合併症の症状の末梢神経障害と白内障が出てきます。
猫は、後ろ足の踵を付いて歩くようになり、黒目が白く濁ってきます。
この症状が出てもインスリンが上手く効かないと寝たきりになり亡くなる場合が多くなります。
ただ、猫の糖尿病は一時的なものもあり、インスリンが出る場所を休ませることによって治る場合もあるので重症化した時でも諦めないことが大切です。
発見が遅れる理由
尿路結石のある猫は多飲が良い事だと思ってしまう事と、食後はぐったりしているのに翌朝(空腹時)は元気になるので発見が遅れます。
これは、食後は高血糖になり空腹時は血糖値が下がるので一時的に元気に見えてしまうからです。
そして猫に限らずですが、健康に見える動物は動物病院へ行っても予防接種や心音と触診くらいで、血液検査まではしないのでかなりの症状が出てからでないと発見できません。
なので、せめて体重測定や飲み水の量を知って置けば早期発見に繋がります。