うちの猫は6年前に尿路結石になりました。手術で粉砕して詰った石は取りましたが、残っているものもあり、また詰まると言われたのですが、その後はずっと尿路結石に配慮したフードを与えていたためか再発はありませんでした。
でも先日の尿検査で、
尿がアルカリ性か酸性かを見るPH(ペーハー)が7になっていて、石が出来やすい状態になっていました。
原因はフード
4年前に糖尿病になってしまったため、主に尿路結石と糖尿病用の療養食を与えていて、飽きても、尿路結石と糖尿に理想的な高タンパクで尿路に配慮したフードを与えていましたが
よく見てみると、尿路に配慮とは書いてありますが、カルシウムとマグネシウムに依る制限だけで、PHコントロールされていないものがあり、最近はその、PHコントロールされていないものを多く食べていました。
フードで顕著にPH値が変わります。
■マグネシウムやカルシウムは、あくまでも石の材料になるのであって原因ではありません。
若いとマグネシウム由来の尿路結石になり、高齢ではカルシウム由来が多いと言われますが
必須ミネラルを減らす事の方が病気になりやすくなり、リスクが高まります。
予防
PHコントロールされているフードや、コントロールする為の高タンパクウェットフードを与えている時のPH値は5以下でしたから
予防は、PHコントロールして常に弱酸性尿を作ることです。
猫も人間も、尿がアルカリ性になると尿路結石ができやすくなります。
弱酸性とはPH3.0~6.0以下です。
ロイヤルカナンPHコントロールや、ヒルズの療養食はPH値が書いてありませんが、食べていた時は5~6を保っていました。
■稀に、フードでPHコントロールできない犬や猫がいますが
・PHを酸性にするサプリメントにクランベリーがあり、動物にも有効で尿石が解けたなどの口コミもあります。
・サプリは子猫には与えない方が良いので、
PH値は高めですがドイツのアニモンダを与え肉食に戻すことで改善する場合もあります。
https://www.animonda.co.jp/lineup/cat_protect3.html
■高齢になるほど、リスクが減ってくるため、PHコントロールが甘くなっているフードもありますので、尿石リスクの高い子には高齢用を与える場合はこまめにPH測定するなど注意が必要です。
こちらは11歳用だと6.3~6.6と高めにコントロールされています。
https://nestle.jp/brand/one/cat/lineup/fluth03.html
1~10歳用では6.0~6.3
https://nestle.jp/brand/one/cat/lineup/fluth.html
11歳用6.5~6.8と高め
http://www.petline.co.jp/cat/01/f/
1~10歳用6.1~6.4
http://www.petline.co.jp/cat/01/b/
症状は
石が尿道に詰まるまでは症状が出ません。
1、尿が細くなり、排尿時に踏ん張るように成る
2、血尿が出る、ぽたぽたと出っぱなしになる。
石が尿管に詰まってしまうと、尿管が石で傷付いて出血します。
3、食欲がなくなりぐったりする。
尿毒症になり命も危なくなります。
■エコーで見れば固まりやザラザラキラキラが見えますから、常に健康診断は大切です。
治療費
その時の掛かりつけは今の病院の3倍なので高額でした。
再診料、エコー、血液検査、麻酔、尿石のレーザー粉砕手術、2日間の入院で15万円
その後も入院と言われたのですが、入院費が1日5,000円のため、通院にしました。
7日間毎日の通院と投薬で全てで30万円を少し超えました。
今の病院だったら、尿管結石の子は5万くらいだそうです。
獣医さんの腕も大事ですが、費用も大事なのでいろんな病院に行ってみておくことをお勧めします^^
その後はこちらです^^